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導入事例

「誰が何を調べているかわからない」問題を解消。埋もれた知をつなぎ、発想が生まれる開発チームへ

東プレ株式会社

自動車用プレス部品、冷凍物流・空調・電子機器などを手掛ける総合機械部品メーカー

【取材にご協力いただいた方】
・開発部 部長 石井 宏明 様
・開発部 主席研究員 川浪 隆幸 様
・開発部 主席研究員 津田 学志 様

目次

未来の東プレを創る、専門組織としての開発部
・ブラックボックス化した情報収集が、個人の“ひらめきの機会”を奪っていた
・決め手は「チームでの共有」。ストックマーク社の伴走体制も後押しに
・毎日の情報収集がレベルアップし、”種探し”の精度が向上
・「Aconnectにあったよね」が合言葉に。組織の情報感度を底上げ
・ひらめきを繋ぐプラットフォームへ。Aconnectと共に創る東プレの未来


「我々開発部にとって、情報収集とは“事業の種”を探すようなもの。インプットからひらめきが生まれ、独創的なアイデアに変わっていくんです」

そう語るのは、東プレ株式会社で新規事業創出を担う開発部の石井様。自動車部品から高性能キーボードに至るまで、塑性加工技術を活かした多岐にわたる事業でトップシェアを誇る同社は、創業以来の「自社技術を新しい市場へ提案し続ける」というフロンティアスピリットを胸に、新規事業の創出に注力し、挑戦を続けている。

しかし、その“種探し”には個人のスキルに依存し、チームとしての情報共有文化が根付いていない側面があった。そうした中で出会ったのが、AIエージェント「Aconnect」である。

本記事では、開発部の石井 宏明様、川浪 隆幸様、津田 学志様に、Aconnectがもたらしたチームの変化や、情報資産を組織の力に変える活用法について詳しく伺った。

未来の東プレを創る、専門組織としての開発部

東プレは、創業時からの金型製造・金属プレス加工技術を活かした自動車部品事業、独自の技術で国内トップシェアを誇る冷凍・冷蔵車事業、ビルや住宅の快適な環境を支える空調機器事業、そして高性能キーボード「REALFORCE」で知られる電子機器事業という4つの事業を柱に、幅広い産業に貢献している。そのうえで、開発部の役割について石井様は次のように語る。

まず、開発部の役割について教えてください。

「私たち開発部は、その4事業のいずれにも属さない組織として、未来の東プレの柱となる新規事業や新技術の創出を担っています。たとえば、『未活用のエネルギーをワンパッケージで商品化できないか』という発想から小水力発電の研究開発に着手するなど、常に新しい領域へ挑戦を続けているんです」


ブラックボックス化した情報収集が、個人の“ひらめきの機会”を奪っていた

東プレの未来を切り拓く「新しい事業の種を生み育てること」をミッションとする開発部。その役割は、全くの新規事業提案から、既存事業の成長に必要な次世代技術の育成まで多岐にわたる。そこで欠かせないのが、日々の情報収集だ。しかし、導入前はそのプロセスに大きな課題を抱えていたと石井様は振り返る。


石井様

Aconnect導入前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

「組織内で行われる情報探索業務は、一見問題なく進んでいるようで、その実態はブラックボックス化していました。誰がどんな情報を集めているか共有されないため、有益な情報も個人のなかに留まってしまう。また、せっかく良い情報を見つけても、他の業務をしているうちに忘れてしまうことも多く、部員は気づかぬうちに発想やひらめきの機会を失っているのでは、と感じていました。

加えて、何かを知りたいと思って検索するにも、自分で思いつくキーワードでしか調べられない。そうすると、得られる情報が偏ったり、本来の意図とは異なる認識をしてしまったりするんですよね」

情報収集の質は、個人の経験やスキル、さらには「知らない領域にも臆せず飛び込めるか」といったマインドにも左右され、担当者によるばらつきも生まれていた。同じく開発部に所属する川浪様も、タイムリーな情報収集の難しさを感じていた一人だ。


川浪様

「新しい技術や発想を開発に織り込むには、情報の鮮度が命です。しかし、日々の業務に追われる中でどうしても情報収集が後手に回り、お客様から聞いて初めて知る、ということも少なくありませんでした。また、過去の社内資料を探すのにも苦労していましたね。ファイルサーバーの中から最新版の資料を探すのに1つひとつの資料を開いて該当箇所を確認するので、膨大な時間がかかったのに結局見つからなかった……なんてこともありました」


決め手は「チームでの共有」。ストックマーク社の伴走体制も後押しに

こうした課題を解決するため、石井様は情報共有の会議体を設けたり、複数の外部ツールを試したりと、さまざまな選択肢を検討した。

ー数あるツールの中から、Aconnectを選んだ決め手を教えてください。

「いくつかのツールを試してみましたが、あくまで個人での活用に留まり、チームとしての情報共有を促す仕組みには至らないと感じていました。そんな中で出会ったのがAconnectです。他サービスとの一番の違いは、“チームで使うこと”を前提に設計されていた点。Aconnectに出会ったことで、“チームで情報を共有することの価値”に気づかされたのかもしれません」

一度目のトライアルではすぐの導入に至らなかったものの、ストックマーク社の担当者との対話は続いたという。「ストックマークさんは、とにかくユーザーが何をしたいのかを熱心に聞いてくれるんです。我々が抱える課題を一緒に考え、それをプロダクトに反映しようという姿勢が伝わってきました」と石井様。

津田様も続ける。「トライアル中も、会うたびに機能がアップデートされていて、その内容を自社でどのように活用ができるのか、メリットなどを丁寧に説明してくれました。こうした手厚いサポートや、ユーザーに寄り添う開発姿勢への信頼感が、最終的な決め手になりましたね」

ユーザーとサービス提供者という関係を超え、共に課題解決を目指すパートナーとしての信頼感が、Aconnectの導入を後押しした。


毎日の情報収集がレベルアップし、”種探し”の精度が向上

導入後、毎朝のニュースチェックから特定業界のリサーチまで、情報収集が日々の業務に自然に溶け込み、習慣化されたという。


津田様

導入後、具体的にどのような効果がありましたか。

「テーマを設定すれば関連情報が自動で届くため、情報収集の工数を大幅に削減しつつ、重要情報の見逃しがなくなりました。ちょっとした興味や違和感をテーマとして登録しておけるのも便利で、後から思わぬ形で企画のヒントになることがあります。最近では、新分野の企画で業界の主要プレイヤーや競合の動向をいち早く掴めたことで、スムーズに市場ヒアリングへと移行できました」と津田様は語る。

開発部ならではの価値を感じているのが「特許情報」だ。「テーマに関連する特許情報が自動でレコメンドされる機能は、まさに我々が求めていたもの。新規事業の種を探すうえで、特許は他社と差別化するための重要な視点であり、Aconnectが思わぬ発見のきっかけをくれることもありますね」と石井様。

また、開発部は東プレ全体の事業を幅広くウォッチする役割も担うが、Aconnectはその点でも想定以上の効果を発揮している。「全事業の動向を手作業で追いかけるのは膨大な負担でしたが、Aconnectのおかげで関連情報を効率的に把握できるようになり、非常に助かっています」

「Aconnectにあったよね」が合言葉に。組織の情報感度を底上げ

現在、Aconnectの活用によってチーム内に大きな変化が生まれている。特にチームのハブとなっているのが津田様だ。

ーチームにはどのような変化が生まれましたか。

「津田がインフルエンサーのようになって情報をマークしてくれており、他のメンバーもまずは津田がマークした情報を見ようと自然とAconnectを確認するようになっています。今では部内のミーティングで『それ、Aconnectにあったニュースですよね』といった会話が日常的にに交わされるようになりました。チームの共通言語が生まれたことで、議論のスピードが格段に上がったと感じます」と石井様は笑顔で語る。

AconnectのAI機能も、チーム全体のレベルアップに貢献している。「AIが便利だとわかっていても、何から聞けば良いか分からないことがあるのですが、Aconnectに用意されたプロンプトのテンプレートを使えば、誰でも質の高い要約や分析ができる。
これまでAIに不慣れだったメンバーも当たり前に使いこなせるようになり、個人のスキルに依存せず、チーム全体の情報収集・分析能力が底上げされました」

さらに、社内のファイルサーバーにあるドキュメントもAconnectに連携させ、検索の中で自社データも参照させる機能が、思わぬ価値を生んでいるという。「情報をAconnectで調べていると、関連する自社のデータや資料内容も出てくるので、外部情報と社内情報をそれぞれ探す手間がなくて効率的です。
また、過去に退職したメンバーが作成した調査レポートがヒットすることがあるんです。埋もれていた組織の知的資産を掘り起こし、現在の業務に活かせる。これは組織にとって非常に大きな価値だと感じています」


ひらめきを繋ぐプラットフォームへ。Aconnectと共に創る東プレの未来

Aconnectという土壌を得て、開発部の“種探し”は新たなフェーズへと向かっている。石井様は、今後の展望を次のように語る。

今後の展望と、同じ課題を抱える企業へのメッセージをお願いします。

「新規事業は、一人のひらめきや熱意だけで形になるほど甘くはありません。自分のアイデアに、他者のひらめきが掛け合わさってこそ、独創的なものが生まれる。そのために、人を巻き込んでいくことが不可欠です。
Aconnectは、まさに個人のひらめきと他者のひらめきを繋いでくれるプラットフォームになる可能性を秘めていると感じています。ユーザーと共に進化を続けるAconnectを活用しながら、我々開発部自身も成長し、未来の東プレを創る“事業の種”を生み出し続けたいですね」

最後に、石井様は自身の経験を踏まえ、導入を検討している企業へ次のように語った。

「情報収集や共有の非効率さに課題を感じているなら、一人で抱え込まず、まずは気軽にAconnectのトライアルを試してみることをおすすめします。ストックマークさんは、導入時の不安も含めて真摯に相談に乗ってくれるはず。きっと、チームにとって大きな一歩に繋がると思います」


※記事内容および、ご所属等は取材当時のものです。



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