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導入事例

手探りの情報収集から脱却。Aconnectが組織の情報感度を高め、開発活動の土台を築く

日本精機株式会社

四輪車用・二輪車用・汎用計器 類/ OA・情報機器操作パネル/空調・住 設機器コントローラー/高密度実装基板 EMS 等の製造、販売、他

【取材にご協力いただいた方】
・執行役員 技術開発本部長   竹部 実 様
・技術開発本部 ソリューション開発部   塚本 敏男 様
・技術開発本部 ソリューション開発部   西澤千晶 様

目次

・決め手は、必要な情報が「自動で」届くこと。 情報収集の属人化の解消へ
・情報の定点観測から部門横断の共有まで。 現場に浸透するAconnect
・効果は工数削減だけではない。 想定外だった「知の広がり」と組織活性化
・「インプット」から「アウトプット」へ。情報活用を企画創出に繋げていきたい


自動車やオートバイで世界トップクラスのシェアを誇る日本精機株式会社。同社 は、7〜10 年先を見据えた先行開発と新規事業の創出を担う技術開発本部にお いて、次代の製品を生み出すための挑戦を続けています。しかし、その根幹となる情報収集活動においては、個々人のスキルの偏りや、業務時間を圧迫するといった課題を抱えていました。

こうした課題を乗り越えるために導入されたのが「Aconnect」です。今回は、 同本部の竹部様、塚本様、西澤様に、「Aconnect」がいかにして組織の情報感度を高め、企画・開発活動における土台となったのか、その導入背景から活用方法、 得られた成果についてお話を伺いました。


決め手は、必要な情報が「自動で」届くこと。情報収集の属人化の解消へ

はじめに、貴社の事業内容と技術開発本部の役割についてお聞かせください。


竹部様

竹部様:当社は、自動車やオートバイ、建設機械などに搭載されるメーターやヘッドアップディスプレイ(HUD)の開発・ 製造を主軸としており、特に二輪車用メーターと HUD では 世界トップシェアを誇っています。

私たちの所属する技術開発本部は、会社の未来を創るための先行開発を担う組織です。自動車業界で言えば、7年から10年先の市場で必要となる技術は何かをリサーチし、プ ロジェクトを立ち上げて開発を推進しています。

また、近年の重要な責務として、新規事業開発も挙げられます。当社の売上は約 85%が車載関連で、自動車業界の動向に大きく影響を受けます。それに左右されない新たな収益の柱を確立すべく、民生領域など新しい事業の開発にも注力しており、多数のプロジェクトが進行中です。

—Aconnect導入前は、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?

竹部様:新規プロジェクトを立ち上げる際、ターゲットとする領域が定まるまでの「探索」フェーズが非常に重要になります。しかし、そのための情報収集は個人のモチベーションやスキルに大きく依存しており、属人化している点が長年の課題でした。

「この領域が伸びそうだ」と常にアンテナを張れるかどうかは、個人の資質に頼るところが大きく、教育だけで身につくものではありません。数年前に企画部を新設するなど組織体制は整えたものの、現場から自発的に生まれてくるテーマ の数と質には、さらなる向上を期待していました。


塚本様

塚本様:特に新しい分野に取り組む際は、市場の動向や顧 客ニーズを手探りで調べていかなければなりません。「情報の取り方として正しいのかどうか」も含めて試行錯誤するため、どうしても企画のスピード感に欠けていました。調査レポートを購入するにも高価ですし、どのレポートを買うべきか判断する前の、もっと幅広い情報が必要だったんです。

西澤様: 私自身、新しい企画を立てたいという思いはあっても、どこから情報を集めればよいのか分からなかったり、 逆に情報が多すぎて何が重要かを見極められなかったりと、 情報収集のスキルそのものに課題を感じていました。以前、 RSSリーダーを試したこともありましたが、情報が大量に届きすぎてしまい、かえって見きれなくなるという失敗も経験しました。

―様々な課題があった中で、Aconnect 導入に至った決め手は何だったのでしょうか。

西澤様:AI が私の関心に合わせて記事を絞り込み、プッシュ型での自動通知で届けてくれる点に「これだ」と感じました ね。これまでの経験から、ただ情報が多いだけでは意味がなく、 自分にとって価値のある情報を選別することの重要性を痛感していたからです。これまでは自分から「探しに行く」のが 当たり前でしたが、Aconnect なら情報に埋もれることなく、 効率的にインプットできると思いました。

竹部様:私も、あらかじめ設定した関心領域の情報をプッ シュ型で得られる点に惹かれました。日常業務に追われる中でも、Aconnectがあればアンテナを高く保ち続けられると感じました。


情報の定点観測から部門横断の共有まで。 現場に浸透するAconnect

ー現在、Aconnect をどのように活用されていますか?


西澤様

西澤様:まずは、情報の定点観測です。毎朝・夕方に必ず目を通し、最新動向をチェックしています。隙間時間を有効活用できるので、無理なく継続的なインプットができています。また、競合プレイヤーを調べる際には、要約機能を活用しています。プロンプトテンプレートを使って「表形式でまとめて」と指示するだけで見やすいアウトプットが得られ ますし、Excel形式でダウンロードもできるため、比較検討資料をスムーズに作成できるようになりました。

塚本様: 私は、既存の商材とは異なる領域で開発を検討する際、開発の方向性を判断するための初期調査にAconnectを活用しています。最新の技術動向や市場の状況をスピーディに把握することで、「この領域に今から参入して間に合うのか」「我々が目指す方向とは少し違うかもしれない」といった、開発初期段階での重要な意思決定に役立てています。

竹部様: 私は移動中にスマートフォンで情報をチェックすることが多く、Aconnectで見つけた重要なニュースは、関係するメンバーに「これ見ておいて」とメンション付きで共有しています。最近では購買本部のメンバーにもIDを付与し、地政学リスクに関する情報収集に活用してもらうなど、部門を越えた情報共有にも利用シーンを広げています。


効果は工数削減だけではない。想定外だった「知の広がり」と組織活性化

ーAconnect を導入して、どのような効果や変化があり ましたか?

西澤様:最も大きな効果は、情報収集工数の大幅な削減で す。これまでは有効な情報を得るために「調べる時間」をしっ かりと確保する必要がありましたが、今では 1日30分程度で済むようになりました。情報収集にかけていた時間を、アイデアを練ったり企画を深掘りしたりといった、より創造的であるべき業務に充てら れるようになったのは大きな進歩です。

竹部様:情報収集の幅が格段に広がったと実感しています。 正直なところ 、 当初は論文や特許の記事にはあまり期待していませんでした。専門部隊が別途調査するプロセスがあったからです。しかし、プッシュ通知で気になるタイトルの論文が届くと、 自然と目を通すようになりました。特に HMI(ヒューマン・ マシン・インターフェース)に関連する、新しい領域のグローバルな研究動向をいち早く察知できるようになったのは、先行開発を担う我々にとって想定外かつ大きな価値でした。

西澤様:現場からの評価も高く、先日実施したユーザーアンケートでは約 8 割が継続利用を希望する結果となりました。「自分では探しきれなかった海外記事もチェックしやす くなった」といった具体的な声も寄せられています。

竹部様:それに加えて、他のユーザーがマークした記事を見ることで、普段あまり交流のないメンバーの関心領域や取り組みへの理解が深まりました。情報共有をきっかけに議論が生まれることも増え、組織の活性化やコミュニケーションの促進に繋がっています。このように、単なる情報収集の効率化という直接的な効果 だけでなく、新しいアイデアを生み出すための「環境整備」という側面が現場に評価されたことが、契約更新の大きな決め手になりました。


「インプット」から「アウトプット」へ。情報活用を企画創出に繋げていきたい

―今後の展望や、Aconnect に期待することについてお聞かせください。

竹部様:情報を集める環境が整った今、いかにしてそれを具体的な企画という「出力」に繋げるかが次のステップです。最終的に新しい事業や商品を創り出すことが我々の責務ですから、ディープリサーチなどの機能を活用し、企画の効率と精度をさらに高めていきたいと考えています。「ツールを使うことで人が育つ」のであれば、それは組織にとって非常にありがたいこと。Aconnectが、我々の開発における起点の一つとして機能してくれることを期待しています。

塚本様: 新しいことに挑戦する上では、世の中の流れを的確に捉え、進むべき方向を見定めなければなりません。Aconnectは、そのための「道しるべ」のような存在だと感じています。このツールを通じてメンバーが成長し、新しい領域へ挑戦する後押しとなることを期待しており、今後も有効に活用していきたいです。

西澤様: 情報収集の効率化は、この1年で大いに実感できました。これからは、ツールをさらに使いこなし、具体的な成果に繋げることで、「Aconnectを活用してこの企画が生まれた」という実績を積み重ねていきたいと考えています。

—最後に、同様の課題を抱える企業に向けてメッセージをお願いします。

西澤様: 日々の業務に追われていると、新しいことを考えたり、最新情報を追いかけたりするための時間を確保するのは本当に難しいものです。Aconnectのプッシュ通知機能は、そうした状況でも「意識せずとも定期的に情報に触れる機会」を作ってくれるので、非常におすすめです。また、トライアル期間が設けられており、手厚いサポートを受けながら実際に試せるのも魅力だと思います。まずは気軽にトライしてみてはいかがでしょうか。

※記事内容および、ご所属等は取材当時のものです。



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