MENU
導入事例

130年の知見を「未来」へ“ReDesign” ライオンが挑む、AIを「思考のパートナー」に据えた挑戦

ライオン株式会社

ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出

【取材にご協力いただいた方】
ライオン株式会社 ビジネス開発センター
・米谷 紘 様
・清水 まりん 様
・飯塚 有菜 様

目次

130年を超える知見を、さらなる飛躍の糧に。積み上げた『強み』を、新たな価値へ
日常のリサーチから部門横断の共創まで ―組織の「情報感度」を同期 
・誰もが使いこなせる「シンプルさ」と、成功へと導く「深いコミットメント」
・Aconnectを思考の起点へ。受け継いできた130年の知見 × AIによる「知の共創」
・【動画コメント】はこちら


「Aconnectは、私たちの仮説に対して忖度なく“反証”を投げかけてくれる。
その体験が、既存の思考の枠を超えたアイデアを生むための良いきっかけとなっています。」

そう語るのは、ライオン株式会社 ビジネス開発センターの米谷様だ。ハミガキ、洗剤、ハンドソープなど、日々の暮らしに密着した製品を提供するライオン株式会社。「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」をパーパスに掲げる同社の中で、ビジネス開発センターは生活者の深層心理や行動文脈を深く理解し、市場機会とシーズを結びつける役割を担い、将来の収益の柱となる事業の芽の創出を目指しています。

同社はいかにしてAconnectを「思考のパートナー」として迎え入れ、変革を進めているのか。米谷様、清水様、飯塚様にお話を伺った。


130年を超える知見を、さらなる飛躍の糧に。積み上げた『強み』を、新たな価値へ

Aconnect導入前、現場ではどのような課題を感じていらっしゃったのでしょうか。


米谷様

米谷様:「大きく二つの課題がありました。一つは、『情報の断絶』です。

社内には膨大な調査データという資産があるものの、それらが社外のマクロトレンドと有機的に結びつかず、新しい着想へと昇華しきれていないもどかしさがありました。

もう一つは、『確固たる強みのさらなる進化』です。

130年を超える歴史のなかで築かれてきた洗剤、歯みがきカテゴリの専門性は私たちの誇りですが、その枠組みを超えて、生活者自身も気づいていない本音(インサイト)に寄り添う新しい価値をスピーディーに生み出す必要性を感じていました。これまでの知見を起点にしながらも、既存の延長線上に留まらない、新しい価値の創出を目指していました。」

従来は、ニュースサイトやレポートの収集、外部調査会社への委託など、情報収集の多くを人的リソースに依存していた同社。しかし、膨大かつ多角化する情報に対し、個人の処理能力では限界がある。結果として、社内のワークショップなどで得た生の声と、社外のマクロトレンドを掛け合わせ、スピーディーに質の高い仮説を導き出すことには構造的な困難が伴っていた。

そうした課題を打破するために導入を決めたのがAconnectだ。数あるAIツールの中から導入を決めた理由は、『検索の効率化』を越えた価値にあったという。

米谷様:「多くのツールが、網羅的な情報収集という“効率”に主眼を置く中で、Aconnectは“思考の拡張”に重きを置いていると感じました。
単に答えを探すツールではなく、自分たちでは思いつかない意外なつながりや反証を提示し、バイアス(思い込み)を打破してくれる。この“共創”の姿勢こそが、選定の決定打となりました」


――Aconnectを活用することで、アウトプットにはどのような変化がありましたか。

米谷様:「例えば『オーラルケア』について深掘りしようとしても、つい『歯の健康』や『機能性』といった、これまで大切にしてきた“馴染みのある切り口”に落ち着いてしまうことが少なくありませんでした。

そこにAconnectは、私たちの仮説をあえて否定するデータや、一見無関係に見える食品業界の成功事例など、忖度のない『異質な視点』を投げかけてきます。この『AIに反証される』という体験が思考の呼び水となり、チーム内で『なぜAIはこう提示したのか?』というように、本質的な方向へ議論がより活性化されます。

その結果、『歯みがき』を“衛生習慣”だけではなく、例えば『心と体を切り替えるスイッチ』と捉え直すようなこともできるかもしれません。このような、既存の延長線上にはない“新しい解釈”を意図的に生み出せる。これこそが、Aconnectがもたらす最大の価値だと感じています」


また、仮説検証のスピードも劇的に向上したという。

清水様:「仮説検証のサイクルも劇的に進化しました。以前は情報の収集と精査に数日を要し、一度の検証で力尽きてしまうことも少なくありませんでした。

Aconnect導入後は、数日かかっていたリサーチが数分で完了します。浮いた時間で『ならば、この切り口ではどうか?』と次々に新しい仮説をぶつけられる。検証の“量”が圧倒的に増えたことで、結果としてアウトプットの“質”も極限まで高められるようになりました」


日常のリサーチから部門横断の共創まで ―組織の「情報感度」を同期 

Aconnectの導入は、日常業務における調査の心理的・物理的ハードルを大きく引き下げた。飯塚様は、自身の体験をこう振り返る。

――具体的にどのようなシーンで活用されていますか。


飯塚様

飯塚様:「新しい価値の方向性を検討するために『市場の動向』 を調べるタイミングがあります。以前であれば情報の所在を探すだけで思考が中断されていました。しかし今では、Aconnectに問いかけるだけで、即座に具体的な情報を取得することができています。
『知りたい』と思った瞬間に、その場で確かな情報にアクセスできる。このスピード感によって思考が途切れることなく、次のアクションへ即座に移れる手軽さは、日々のクリエイティビティを支える大きな原動力になっています。」

また、部門を横断した多様な専門性を持つメンバーが集うディスカッションでもその効果は発揮されている。

米谷様:「議論の中で『この情報の根拠は?』『このトレンドは本当に起きているのか?』といった不確実な点が出てきた際、かつては『一旦持ち帰って確認』となり、議論の熱量が分断されることが珍しくありませんでした。 現在は、その場ですぐにAconnectを使ってリアルタイムに情報を補完できます。

これにより、一つのディスカッション内で『仮説→調査→修正』という検証サイクルを高速で何度も回すことも可能になりました 。専門領域の異なるメンバー全員が、確かなエビデンスに基づいた『共通の納得感』を持って次のステップへ進める。このスピード感と一体感こそが、これまでにない新しい価値の創出を支える鍵だと感じています。」


誰もが使いこなせる「シンプルさ」と、成功へと導く「深いコミットメント」

AI導入において最大の障壁となるのが、操作への抵抗感や活用の難しさといった「リテラシーの壁」。
しかしライオンでは、研究開発や事業部門など、多様なバックグラウンドを持つメンバーがAconnectを日常的なツールとして自然に使いこなしているという。

――導入にあたり、メンバーの皆様の反応はいかがでしたか?使いこなすためのコツなどはあるのでしょうか


清水様

清水様:「普段は専門的なリサーチ業務に触れない部門のメンバーからも、『これまでのツールより格段に使いやすい』『欲しい情報に最短で辿り着ける』と非常に好評でした。特に、生成AIによる補足説明や要約機能が直感的で分かりやすく、AIを使いこなすためのハードルを大きく下げてくれたと感じています。」

飯塚様:「Aconnectは、身構える必要がなく、スマートフォンのアプリを操作するような感覚で、誰でもすぐに使い始められるのが魅力です。この『直感的な使いやすさ』こそが、社内浸透を加速させる大きな要因となりました。

また、ストックマークの担当の方による伴走型の支援も欠かせません。

『このようなプロンプト(指示文)を入力すると、より質の高い結果が得られる』といった具体的なコツを親身に伝授してくださる。こうした手厚いサポートのおかげで、メンバー一人ひとりが短期間でコツを掴み、活用レベルを引き上げることができました 。」

Aconnect活用の支援体制について、米谷様は次のように語る。

米谷様:「単にツールを導入して終わりではなく、まるで同じチームの一員のように、私たちの課題に寄り添ってくれる伴走型のパートナーシップを強く感じています。 新しい挑戦には、時に思い通りの結果が出ない場面も少なくありません。
そんな停滞期にあっても、親身になって悩みを受け止め、具体的な打開策を共に模索してくれる。私たちの成果に対して徹底的にコミットし、一歩先を照らしてくれる姿勢は非常に心強く、深く印象に残っています。」


Aconnectを思考の起点へ。受け継いできた130年の知見 × AIによる「知の共創」

同社はビジネス開発センターでの導入を皮切りに、今後は全社的な情報感度の底上げを目指していくという。

――最後に、今後の展望とAconnectへの期待をお聞かせください。

米谷様:「私たちのゴールは、AIとの共創によって膨大なデータに潜む『生活者の予兆』をいち早く捉え、人々の習慣をより良く変える具体的な価値(製品・サービス)へとスピーディーに変換できる組織になることです。今後はマーケティング部門のみならず、事業部門やR&Dへも活用を広げ、誰もが即座に社内外の知見を掛け合わせられる環境を構築していきたいです。

組織全体の『情報感度』と『仮説構築力』を高めることで、当社がこれまで培った確かな知見を、未来を切り拓く機動力へと変え、既存の枠組みを超えた非連続な価値創造へと繋げていきたいと考えています。」

ライオンではこうして、社内の資産と外部の知見を日常的に掛け合わせる動きを、組織文化として根付かせようとしている。

米谷様:「理想は、何か新しい価値を『ReDesign』しようとする際、『まずはAconnectで思考を揺さぶってみよう』という文化が全社に浸透することです。

社内の膨大なデータと、AIという外部知見と掛け合わせて新しい文脈で読み解く。そんな『知の探索の起点』としてAconnectが機能することで、変化を先取りしながら新たな習慣を提案し続けるしなやかな強さを、組織として体現していきたいと考えています。」


【動画コメント】

※記事内容および、ご所属等は取材当時のものです。



この記事と類似の事例を見る

PAGE TOP